大人ニキビが繰り返しできてしまう原因には様々な要因がありますが、その中の一つに「ホルモンバランスの乱れ」があります。
そこで大人ニキビの原因究明のために、まずはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンについて理解していきましょう。
エストロゲンは別名「美のホルモン」
肌の老化を引き起こす活性酸素を取り除いたり、肌の弾力を保つコラーゲンを維持したりする作用があります。
また肌や髪の新陳代謝を促して、ハリや艶を保ってくれています。
しかし残念ながら、25歳頃をピークにエストロゲンの分泌量は減っていってしまいます。
なぜなら女性ホルモンは卵巣から分泌され、血液に乗って、ターゲットとなる臓器(子宮など)へ巡るものだからです。
25歳頃をピークに卵巣の予備力が低下してくるため、それに比例して女性ホルモン分泌量も減ってしまうのです。
プロゲステロンは別名「母のホルモン」
子宮内膜を厚くふかふかにして、体温を上げるなど、妊娠を維持するための作用があります。
この作用が強く出てしまうと、皮脂分泌を促したり、便秘しやすくなったりと、美容に嬉しくない働きがあるのも確かです。
大人ニキビとの関連でいけば、皮脂分泌が盛んになると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。
大人ニキビを治すためには「バランス」が大切
このように美の側面だけ考えると、プロゲステロンが悪者のように思えてしまいますが、実はエストロゲンには乳がんや子宮体がんのリスクを高めてしまうマイナスの要素もあります。
このエストロゲンの暴走を止めて、負の作用を打ち消してくれるのがプロゲステロンでもあります。
つまり、両者の「バランス」が大切なのです。
現代の女性はエストロゲン優位になりがちとも言われています。
この背景には、女性がなかなか妊娠・出産しないことが要因としてあるのかもしれません。
また過度のストレスや間違ったダイエットのせいで、エストロゲン優位の状態になってしまうこともあります。
あるいは子宮筋腫や卵巣嚢腫のような婦人科系の病気を知らず知らず抱えていて、その影響でホルモンバランスが乱れ、ニキビがなかなか治らないこともあります。
»「らんそうおもい」
大人ニキビがなかなか治らない中、婦人科検診を受けたところ、卵巣嚢腫が見つかり手術した方のブログ
大人ニキビの主な原因の一つには、美のホルモンであるエストロゲンが不足しているというよりも、エストロゲンとプロゲステロンの「バランス」を崩していることが多いんです。
加齢による減少はともかく、生活習慣によって減少させるようなことは避けたいですよね。
ホルモンとの関係が深い背中・あご・胸のニキビ
ホルモンとの関係が深いニキビができやすい場所としては、背中、あご・フェイスライン、胸・デコルテがあげられます。