鼻の頭や鼻の付け根にできるニキビに悩まされていませんか?

鼻ニキビは顔の中心になので目立ちやすい部分です。

そのため、この記事では鼻ニキビの原因と治し方についてお伝えします。

鼻ニキビの原因はこの5つ

1:鼻は皮脂量が多く、毛穴が深い

鼻ニキビの原因

「鼻の頭はテカリやすい」

というように、顔の中でも鼻は特に皮脂量が多い場所です。

また鼻は毛穴の数が多く、さらに毛穴が奥深いという特徴があります。

皮脂分泌が盛んで毛穴が深いということは、汚れ(雑菌)が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすい場所ということです。

そのため洗顔の際にすすぎ残しがあると雑菌が繁殖し、鼻ニキビの原因になってしまいます。

2:紫外線の刺激

鼻ニキビの原因

鼻は顔の中で最も紫外線の当たりやすい場所です。

紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、ターンオーバーが乱れ、肌の生まれ変わりを遅らせてしまいます。

ターンオーバーが遅くなり角質肥大になると、毛穴が詰まりやすくなり鼻ニキビができやすくなってしまいます。

また紫外線は皮脂を酸化させ、それはアクネ菌の好物になります。

さらに紫外線はニキビ跡をシミにする原因にもなります。

日焼け止め、帽子、日傘などを併用して、紫外線対策を行っていきましょう。

なお日焼け止めの成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。

毎日使っていくものなので、肌への刺激が少ないノンケミカルタイプ(紫外線散乱剤)を選びましょう。

日常生活であれば、SPFは20前後ぐらい、PAは「++」程度で十分です。

3:ホルモンバランスの乱れで油分と水分のバランスが悪い

鼻ニキビの原因

ストレスを抱えていたり、生活習慣が荒れていると、ホルモンバランスが乱れ鼻ニキビもできやすくなります。

これはホルモンバランスの変動が起きやすい生理前にニキビができやすいのと同じです。

プロゲステロン(黄体ホルモン。別名「母のホルモン」)やアンドロゲン(男性ホルモン)は皮脂分泌を活発にする働きがあるため、ニキビをできやすくします。

特にストレスがかかると、男性ホルモンが活性化し、皮脂分泌量も増える傾向があります

脂は水分の蒸発を防ぐため必要なものですが、重要なのは油分と水分のバランスです。

生理前に鼻ニキビができやすい方は、ホルモンバランスを整えるべく生活習慣を一度見直してみましょう。

4:鼻を触るクセ

鼻ニキビの原因

鼻をなんとなく触ってしまうクセもニキビの大きな原因です。

手は想像以上に雑菌がついているので、その手で鼻を触るとニキビができやすくなります。

「え?そんなクセぐらいで?」と思われるかもしれませんが、日々の積み重ねとは恐ろしいものなのです。

また既にできてしまったニキビを触ると炎症が酷くなったり、ニキビ跡が残ってしまう原因にもなります。

よく言われることではありますが、「意識的に」鼻は触らないようにしましょう。

5:油分の多いファンデーション

クリームファンデーションやリキッドファンデーションはカバー力があるので人気ですが、油分も多く含まれています。

この油分はアクネ菌のエサになりますし、奥深い毛穴をふせぎやすくなります。

もちろん汚れたパフを使うのも原因となります。

汚れたパフを使っていると、雑菌とアクネ菌のエサを鼻に塗っているのと同じことになりますので、こまめに洗いましょう。

自分でできる鼻ニキビの治し方は次の3つ

1:生活習慣を整える

まずはホルモンバランスを整えるために、不規則な生活を改善していきましょう。

・食生活の見直し
・ジャンクフードを食べない
・お酒を控える
・たばこをやめる
・体を冷やさない
・運動不足の解消
・睡眠不足の解消
・寝る前にメイクをきちんと落とす
・鼻は無意味に触らない

全部を一気に改善することは難しいと思いますので、出来るところから一つ一つ取り組んでいきましょう。

2:ファンデーションをやメイク見直す

ファンデーションを選ぶ際、ニキビ肌に優しいのはミネラルパウダータイプになります。

ミネラルパウダーは油分を含みませんし、UV効果もあるのでおすすめです。

(通常のパウダーファンデーションは粉状ですが、油分を含みます)

本来は肌に何もつけない方がニキビは治りやすいので、塗る場合はミネラルパウダーファンデーションを薄く塗り、気になる部分だけをニキビ用のコンシーラーでカバーしましょう。

アイシャドー、チーク、リップなどにポイントを持ってくるだけで、ニキビを目立たなくさせることもできます。

3:保湿力と浸透力の高い基礎化粧品を使う

鼻ニキビの治し方

大人の鼻ニキビは、油分に対し水分量が少ない「肌の乾燥」も大きな原因になります。

そのため化粧水で肌にたっぷりと水分を補給してあげましょう。

この時「保湿力」だけでなく、「浸透力」もあるものを選ぶのがポイントです。

肌の表面だけ潤ってもインナードライ肌は改善されないからです。

最後は乳液やクリームできちんと水分が蒸発しないよう、肌に蓋をしてください。

乾燥肌の方や冬場のスキンケアには、乳液よりもクリームの方が保湿力が高いのでおすすめです。

鼻の場所別ニキビの特徴と治し方

鼻ニキビ

鼻の付け根のニキビ

鼻の付け根にできるニキビは、硬い白ニキビであることが多いのが特徴です。

コメドともいわれ、古いたんぱく質や皮脂が固まって角栓になったものです。

ホルモンバランスの乱れ肌のターンオーバーの乱れも原因ではありますが、特に肝臓の疲れが原因とされています。

 

・アルコール
・油っこい食べ物
・甘いもの
・ジャンクフード
・食品添加物
・睡眠不足
・ストレス

 

こうしたものが肝臓を疲弊させます。
思い当たるものがある場合は、控えるようにしましょう。

鼻の横のニキビ

鼻の横のニキビには2種類あり、原因や治し方は異なります。

1.ポツポツとした細かい白ニキビ
2.小鼻にできる赤ニキビ

 

ポツポツとした細かい白ニキビの場合

まずポツポツ点状にできる白ニキビは、肉好きや野菜不足の方にできやすいです。

そのため肉を控え、野菜を意識して食べるようにしましょう

 

小鼻にできる赤ニキビの場合

小鼻にできる赤ニキビは、皮脂が酸化して炎症を起こしている状態で、特に朝は水洗顔だけという方にできやすいです。

鼻は皮脂量が多くテカリやすい部分なので、朝晩2回はきちんと洗顔料をつかって余分な皮脂を洗い流すようにしましょう

皮脂を残したままだと、肌に油膜を張ったような状態なので、たとえ高価な化粧品をつけても肌に浸透しにくくなりますしね。

鼻の頭のニキビ

鼻の頭のニキビは赤いものが多く、めんちょう(面疔)と似ているのが特徴です。

ニキビはアクネ菌が原因であるのに対し、めんちょうは黄色ブドウ球菌が原因であり、菌が血管に入ると糖尿病や脳炎になってしまう症例もあるようです。

ニキビか面疔かの簡単な見分け方は「痛み」による判断です。

 

赤ニキビでも痛みを伴うものがありますが、めんちょうは化膿しているので、触るだけでも鋭い痛みを感じます。

ただ面疔が軽症の場合は赤ニキビとの見分けが難しいので、自己判断が不安な場合は皮膚科に相談された方が安心です。

 

なお面疔は、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどで免疫が低下しいていることも一因と考えられており、原因はニキビと似ています。

そのため、どちらにしろ生活習慣を整えることが肝心となります。

鼻の中のニキビ

鼻の中のニキビは、鼻をほじったり、鼻毛を抜いたりする際に菌による感染で炎症を起こしてしまっていることが多いです。

また、鼻毛を伸ばしたままにしておくことで不潔になり、炎症が起きることもあるようです。

鼻の穴はホコリなどが体内に入るのを防ぐフィルターの役割をしているので、一度できてしまうと治りにくく、再発しやすいという特徴があります。

 

鼻の中にできたニキビの治し方としては、まずは絶対に潰さないことです。

外からは見えないので判断が難しいですが、もしもニキビではなく「めんちょう」「湿疹」「ヘルペス」などの場合、対処法を間違えると悪化してしまうからです。

もしも痛みを伴うほど悪化しているようなら、病院で正しい処置をしてもらうようにしてください。

耳鼻科や皮膚科では、抗生物質入りの軟膏を直接患部に塗るといった治療が行われます。

 

日頃自分でできる対策としては、常に指を清潔に保ち、鼻をほじったり、鼻毛を抜いたりしないこと。

そして鼻毛を適当な長さにハサミで切ることなどがあります。

鼻の下のニキビ

鼻と口の間にできるニキビは、ホルモンバランスの乱れが原因です。

特に男性のヒゲが生える場所であることから分かるように、男性ホルモンの影響が強く出るところです。

ストレスがかかると男性ホルモンは活性化し、皮脂が過剰分泌され、ニキビもできやすくなります

鼻の下のニキビを治すには、まずストレスや睡眠不足を解消するなど生活改善から始めましょう

いつまでも鼻の下にニキビを繰り返すようなら、ホルモン治療やホルモンバランスを整える漢方薬を併用されると良いかもしれません。