大人ニキビを治したいなら徹底保湿が欠かせません。
しかし化粧水をたくさん与えても、肌自身に水分を維持する力がなければ、化粧水の水分は蒸発し、かえって肌の乾燥をまねいてしまいます。
肌の中でしっかりと水分を保てるよう、この記事では保湿力に欠かせないセラミドの仕組みについてご紹介します。
角質層で水分が保たれる仕組み
角質細胞どうしをつなぎとめる角質細胞間脂質
角質層の構造は、レンガとセメントにたとえられます。
角質細胞・・・レンガ
角質細胞間脂質・・・セメント
レンガのように積み重なる角質細胞を、セメントのような役割をもつ角質細胞間脂質がつなぎ、水分を保持したり、バリア機能を保ったりしています。
高い保湿力をもつラメラ構造
角質層で水分を維持できるのは、セラミドなど角質細胞間脂質のおかげです。
角質細胞間脂質(セラミド)は、水分をサンドイッチ上に挟み込む性質があります。
この構造は「ラメラ構造」と呼ばれています。
そしてラメラ構造に組み込まれた水分は、なんと湿度が0%になっても蒸発しないんです!
驚きですよね!
それぐらい、セラミドは高い保湿力を発揮するのです。
加齢とともに減少する保湿成分
肌のうるおいを保つために欠かせないセラミドですが、体内のセラミドは年齢とともに減少してしまいます。
そのため化粧品などにより体外からセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を補う必要がでてきます。
ちなみに体内のヒアルロン酸は表皮ではなく、真皮に存在するものですが、化粧水や美容液に配合されるヒアルロン酸は、真皮までは浸透しません。
化粧水や美容液に含まれているヒアルロン酸は、あくまでも保湿成分として配合されています。
本物のセラミドと偽物のセラミド
セラミドは保湿成分の中で、最も保湿力の高い成分です。
しかし原料としてはやや高価なため、成分表示に記載があっても配合量が少なかったり、本物ではなかったりする場合もあるので、選ぶ際には注意が必要です。
品質の良いセラミドの見分け方
「セラミド〇〇」など、後ろに文字がついている場合は、セラミドに似た働きをもつ成分の可能性が大きいです。
「セラミド1」「セラミド2」のように数字がついているものは本物のセラミドですが、濃度が低いと保湿効果はあまり期待できません。
成分表示からは濃度までは知ることはできませんが、本物のセラミドが適量含まれている場合、価格は3,000円以上することが多いので、価格も目安の一つにしてみてください。
4種類のセラミド
大人ニキビを治すにあたり、肌の保湿力を高めてくれるセラミドは欠かせないものですが、化粧水や美容液などの化粧品に配合されているセラミドは、4種類に分けることができます。
- 天然セラミド
- 合成セラミド
- 植物性セラミド
- ヒト型セラミド
色々な種類がある中で、他はだいたい想像はつくけれど、「ヒト型って何だろう?」と思いませんか?
実は一番肌への親和性が高いものなんです。
ヒト型セラミドとは
ヒト型セラミドとは、酵母を利用して生成されたもので、保湿力・浸透力に優れていることや、刺激が少ないことが特徴です。
このセラミドが「ヒト型」と呼ばれる理由は、角質細胞間脂質にもともと存在しているセラミドと、ほぼ同等の化学構造を持っているからです。
「合成セラミド」や「天然セラミド」などと比較して、特に肌への親和性が高く、角質層にある細胞間脂質のラメラ構造に有用とされています。
ぜひセラミドをマスターして、効果的に肌の保湿力を高めていきましょう。
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その特徴は、保湿力に優れた「ヒト型セラミド」と「進化型ビタミンC誘導体」です。
この2つを中心にニキビを予防・改善し、つるりとした美肌を育てていくことができます。