妊娠や出産をすると、ニキビに悩まされる方はとても多いです。
そこで、この記事では特にニキビができやすい「妊娠初期」と「産後」にわけて原因と対処法をお伝えします。
妊娠ニキビの特徴
妊娠中のニキビの特徴としては、顔だけでなく、胸や背中など広範囲に広がることがあります。
特に「今までニキビができたことはなかった」という方は、その突然の多量のニキビにビックリされるかもしれません。
しかし妊娠によるものなので、あまり深刻になる必要はありません。
出産後には自然と治っていく場合がほとんどです。
「妊娠中にお母さんにニキビができた場合、その子供はニキビができにくく綺麗な肌になる」ともいわれますので、生まれてくる赤ちゃんの将来のためにもここは我慢です。
ただし間違った対処を続けているとニキビ跡が残ってしまう恐れがあるので、正しくニキビケアをしていきましょう!
妊娠中にできるニキビの3つの原因
1:ホルモンバランスの変化
妊娠初期とは妊娠1ヶ月~4ヶ月(妊娠0週~15週)の期間を指します。
主な自覚症状としては、以下のものが挙げられます。
- 基礎体温が高く、微熱が3週間以上つづく
- 風邪のような症状があり、だるい
- 眠気が強い
- ニキビができやすくなる
- 便秘がちになる
- おりものに変化がある
- イライラすることが増える
妊娠初期の期間はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることによる症状が多く、自覚症状をご覧いただくと分かるように、実は生理前の不調(PMS)と似たような症状が多いです。
プロゲステロンには皮脂の分泌を過剰にし、肌のターンオーバーを滞らせる作用があります。そのため毛穴に余分な皮脂が溜まりやすく、肌の新陳代謝も鈍くなるので、ニキビができやすくなります。
妊娠15週目以降になると、エストロゲン(卵胞ホルモン)の値が急上昇しプロゲステロンの分量を上回るため、ニキビは改善してきます。
エストロゲンは肌の水分量やコラーゲン含有量を増やしてくれます。
「妊娠するとニキビが減る」という噂を耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんが、それは美肌をつかさどるエストロゲンの値が急上昇するからなんです。
2:食生活の変化
妊娠初期に起こる「つわり」による食生活の偏りも妊娠初期ニキビの原因になります。
特定の食材しか受けつけなくなると、極端な偏食になりやすく、栄養が偏ってしまいます。
その結果、肌を健康に保つのに必要な栄養が不足し、ニキビができてしまうのです。
3:便秘
妊娠中は赤ちゃんの影響で腸が圧迫されます。
そのため腸の動きが鈍くなり、便秘になりがちです。
便秘になると、毒素が体から出ていかないので肌荒れの原因となり、妊娠初期に特有のニキビができてしまうことがあります。
産後のニキビ 2つの原因
1:ホルモンバランスの変化
産後は女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れた状態がしばらく続きます。
そのため妊娠初期の頃のように、ニキビや肌荒れが起きやすくなります。
2:生活環境の変化
また産後は赤ちゃんのお世話で忙しい日々が続き、睡眠不足になったりストレスが溜まることも多くなります。
これら生活習慣の乱れやストレスの影響で、肌のターンオーバーが上手くいかなくなり、古い角質が溜まったり、バリア機能が低下したりと、ニキビができやすくなります。
妊娠ニキビに対する5つの対処法
1:便秘の解消
まずは体内に溜まっていく毒素を排出するために、便秘解消をしていきましょう。
水分補給
スムーズな排便には十分な水分が欠かせませんので、積極的に摂取することが大切です。
朝起きたら、まずコップ一杯の水を飲むようにましょう。起きてすぐに水を飲むと、睡眠中に消費した水分不足が解消できるだけでなく、胃腸が刺激されて動きが活発になり、排便が促される作用もあります。
食物繊維の摂取
排便を促す食物繊維ですが「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。
●水溶性食物繊維
胃や腸で吸収されずに、硬くなった便をやわらかくしてくれます。
海藻類・豆類・こんにゃく・ごぼう・にんじん・おくら・切干大根・アボカド・キウイ・プルーンなどに多く含まれています。
●不溶性食物繊維
腸内で水分を取り込んで数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して腸の動きを活発にしてくれます。
いんげん豆・あずき・えんどう豆・おから・とうもろこし・大麦などに多く含まれています。
乳酸菌の摂取
乳酸菌は腸の働きを整えてくれる作用があります。
ヨーグルト・チーズ・納豆・味噌・漬物・キムチなどに多く含まれているので、食べやすいものを選ぶようにしましょう。
2:適度な運動をする
妊娠初期や産後すぐは体を動かすことに不安を感じる方もいらっしゃると思いますが、激しい運動をする必要はありません。
軽いウォーキングを週1~2回行うだけで十分です。
適度な運動は便秘の解消やストレス発散にも有効です。
3:ストレスを発散する
ストレスがかかると皮脂分泌を促すホルモンが活性化され、過剰に皮脂が分泌されてしまいます。
赤ちゃんのためにもストレスは溜めないよう、大好きな本を読んだり、歌を歌ったりと、少しでもあなたの心身を癒す時間をつくってみてください。
4:ミネラルパウダーファンデーションに変える
クリームファンデーションやリキッドファンデーションはカバー力があるので人気ですが、油分が多いので、実はニキビ肌には負担が大きいものです。
特に鼻は毛穴の数が多く、奥も深いので、クリームやリキッドも溜まりやすいです。
ニキビを悪化させないためにも、化粧が必要な時は、石鹸で落とせるミネラルパウダーファンデーションを使われると良いです。
クレンジングが不要なだけで肌への刺激は減りますし、ミネラルパウダーファンデーションは紫外線防止効果もあるので、一石二鳥です。
5:ニキビ用基礎化粧品に変える
ホルモンバランスの変化により、今まで使ってきた基礎化粧品が肌に合わなくなることはよくあります。
ニキビ跡を残さないためにも、ニキビ用の基礎化粧品に変えましょう。
妊娠・出産で変化した肌のトラブルは、応急的にケアを見直すだけでも改善する可能性があります。
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