健康的な肌は、表皮の角質層に約30%の水分を含んでいます。
この水分量が30%未満になると、乾燥肌になります。
さらに10%未満になると、敏感肌になります。
そして、私たちを悩ましている大人ニキビの主な原因は乾燥です。
きちんと保湿力の高い美容液や乳液を使って、肌の水分を維持する力を高めていきましょう。
保湿成分は4種類
1)水を挟みこんで逃さない保湿成分
- もっとも保湿力の高い成分
- 角質細胞間脂質の一種
- ラメラ構造に組み込まれた水分は、湿度が0%になっても蒸発しない
スフィンゴ脂質
- セラミド以外の角質細胞間脂質の総称
- セラミドほどの保湿力はない
レシチン
- 大豆からとれる成分
- セラミドより安価
- セラミドほどの保湿力はない
2)水分を多く含んで逃さない保湿成分
ヒアルロン酸
- 肌の真皮にもあるゼリー状の物質
- 乾燥した空気の中でも水分を逃さない性質
- 質量にして約200~600倍の水分を蓄える力がある
コラーゲン
- 肌の真皮にある繊維状の成分
- 肌の弾力を保つ
- 化粧品に配合されているのは表皮の保湿力を保つため(真皮までは浸透しません)
- セラミドよりも安い
エラスチン
- コラーゲンのように真皮にある繊維状の成分
- 化粧品に配合されているのは表皮の保湿力を保つため(真皮までは浸透しません)
- セラミドよりも安い
3)吸湿力のある保湿成分
天然保湿因子(NMF)
- 角質細胞内にある
- アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸など多種類ある
- 保湿力はあまり高くないものの、サラッとした使用感で肌なじみがいい
- 化粧水に配合されることが多い
グリセリン
- アルコールの一種
- 保湿力はあまり高くありません
4)油分(油分でフタをする)
鉱物油
- 石油を精製してつくられるオイル
- クリームや乳液によく使われる
植物油
- ホホバオイル
- オリーブオイル
- アボカドオイル
- 椿オイル
- 植物から抽出した天然のオイル
動物油
- ミンクオイル
- スクワランオイル
- 動物から抽出したオイル
流動パラフィン
- 石油からつくられた炭化水素類の混合物
保湿力比較
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セラミド
・最も保湿力の高い成分
・ラメラ構造で水分をガッチリ挟みこみ逃がさない
・「セラミド1」「セラミド2」と数字のついているものが本物
・比較的高い原料なので、極端に安いものは濃度が低いので意味がない
・3,000円以上を目安に。
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セラミド類似物質
・セラミドと作用はほぼ同じ
・スフィンゴリビッド
・大豆レシチン
・ステアリン酸コレステロールなどがある
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ヒアルロン酸
・水分を抱え込む性質
・200~600倍の水分を蓄えられる
・アレルギーを起こしにくい
・粘着性があり、肌なじみはセラミドほど良くはない
・セラミドよりも安い
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コラーゲン
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エラスチン
大人ニキビを治すにも、美肌を保つにも保湿は欠かせません。
スキンケア商品を選ぶ時はなんとなくではなく、成分を確認して、効果的に保湿できるものを選べるようになるといいですね。
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皮膚科学の専門家による大人ニキビ対策のためのスキンケアライン。
その特徴は、保湿力に優れた「ヒト型セラミド」と「進化型ビタミンC誘導体」です。
この2つを中心にニキビを予防・改善し、つるりとした美肌を育てていくことができます。