「毎月、生理前になると鼻ニキビができてしまう!」
ただでさえ生理前は腹痛や頭痛など不快な症状が出やすいのに、ニキビまでできると気分が滅入ってしまいますよね。
この記事では、そんな生理前ニキビのケア方法についてお伝えします。
生理前ニキビの原因とPMS
生理前ニキビはPMS症状の1つとされています。
PMS(月経前症候群 / Pre Menstrual Syndrome)とは、生理のおよそ10日前から様々な不快な症状が現れるものです。
生理の始まりとともに症状が消えて軽くなるのがPMSの特徴なので、生理が始まって2~3日目頃がピークの生理痛(月経困難症)とは異なります。
PMS症状の種類や期間については個人差が大きいのですが、PMSの主な症状としては以下のようなものがあります。
精神的症状 | |
---|---|
イライラ 倦怠感 集中力の低下 |
無気力 不眠 強い緊張 |
身体的症状 | |
下痢 動悸 眠気 ニキビ・肌荒れ むくみ 食欲増進 貧血 |
腹痛 頭痛・頭が重い 腰痛・腰が重い 便秘 のぼせ めまい 胸の張りや痛み |
まだまだ解明されない部分が多いものの、PMSの原因はホルモンバランスの乱れということは明らかになっています。
排卵後に女性ホルモンの分泌で生じる変化が、身体的・精神的な諸症状を引き起こしているのです。
そして諸症状の中の一つが生理前ニキビなのです。
排卵後はプロゲステロンという黄体ホルモンが盛んに分泌され、皮脂の分泌量も増加します。
生理前は普段よりも鼻がテカリがちになりニキビが出現しやすくなるのは、この皮脂の分泌量の増加が原因です。
肌の内部の水分量は不足しているのに皮脂量は増加。
この油分と水分のバランスの悪さが鼻ニキビを引き起こしているのです。
特に鼻の周りは毛穴の数が多く、奥深いので、皮脂も溜まりやすい部分。生理前に顔にできるニキビの中でも鼻ニキビはできやすいタイプの一つです。
生理前ニキビができてしまった時の2つの対策
できてしまった生理前ニキビを悪化させないためには、PMS症状を改善する必要があります。
それにはホルモンバランスを整えることが必要不可欠です。
1:ストレスを溜めない
まず生活習慣や食生活を整えることは基本です。
ただ生理前の特有の感情として、「またこの辛い時期がやってきた」と生理が過ぎるまで痛みや苦痛に耐えていたりしませんか?
実はこのマイナス思考が余計ストレスを強くして、PMSの症状を悪化させます。ストレスは自律神経のバランスを乱すので、PMSがますます治りにくくなります。
生理が近づいてきたら
・大好きな漫画読む
・大好きな映画を見る
・思いっきり歌を歌う
・好きな香りに包まれてゆっくり過ごす
など、大したことでなくていいんです。
運動でも音楽でも、自分が好きなことを楽しむ時間を持ちストレス解消をしていきましょう!
もしも体の痛みやだるさがある場合は我慢せず、体を横たえるのが一番です。できる範囲で心身を休ませてあげましょう。
2:たっぷり保湿をする
生理前ニキビの原因である皮脂の過剰分泌をすぐに止めることができれば良いのですが、突然ホルモンバランスが整うわけはありません。
ならば水分を補給することで油分と水分のバランスを整える方がニキビ改善の近道です。
いつもより化粧水を重ね付けする回数を増やし、乳液やクリームもニキビ部分にはたっぷりめに塗りましょう。
生理前ニキビを予防するための2つの方法
普段からホルモンバランスの乱れにつながる不規則な生活や栄養不足、喫煙や過剰な飲酒などが習慣化している人は、PMSが悪化しやすいので注意が必要です。
また神経質な人や几帳面な人はストレスも溜めやすく、PMSになりやすいともいわれています。
生理が近づいてきたらストレスを溜めないようにしつつ、生活習慣や食生活を整えていきましょう。
1:生理前におすすめの食品
生理前におすすめの栄養としては、ビタミンB群・鉄分・食物繊維などです。
具体的な食材としては、ホウレンソウ・海藻類・プルーン・根菜類・納豆・豆乳などを積極的に摂るといいです。
反対に注意すべきなのが油っこい料理です。ニキビ予防には揚げ物などはできるだけ控えたほうが良いです。
もちろんスナック菓子・カップラーメン・クリームたっぷりのスイーツなども、生理前ニキビの大敵となる油脂や糖分がたっぷりなので気をつけましょう。
2:たっぷり良質な睡眠を
生理前に限らず睡眠不足は肌荒れの元です。そのため、できる限り夜更かしをしない生活を心がけましょう。
夜10時~午前2時の時間帯は成長ホルモンの分泌が盛んになる「肌のゴールデンタイム」なので、この時間にぐっすり眠れるかどうかが肌回復のカギになります。
普段は「残業で夜10時に寝るなんて無理」という方も多いかもしれませんが、生理前だけはできる限り仕事を早く切り上げて自分の体を労わってあげてください。
生理前ニキビを漢方で緩和する
生理前になると繰り返す鼻ニキビをなんとかしたいなら、漢方を取り入れてみるのも一つの選択肢です。
漢方薬は一剤でいくつもの症状に効くこともあるため、PMS(月経前症候群)のような多彩な症状に漢方薬は有効です。
漢方の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。
PMS(月経前症候群)は気・血・水すべてのバランスが乱れている状態。
血の異常「お血」
水の異常「水毒」
気の異常「気滞」
などが複合的に起こっていると考えられています。
漢方薬は問診・腹診・脈診などをもとに、その人の体質と気・血・水のどこに問題があるかを考慮し、その結果をもって処方されます。
たとえば
- 「お血」が強くて、体格が比較的しっかりとしている人には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 「気滞」が強くて、体力がある人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
【PMS(月経前症候群)に有効な漢方薬】
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、抑肝散(よくかんさん)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、五苓散(ごれいさん)など
漢方薬の服用と合わせて、前述した生理前ニキビを予防する方法を実践していくと良いですね。
生理前ニキビをサプリで緩和する
生理前ニキビに漢方はおすすめではありますが、あなたの体質や症状に適したものを処方してもらう必要があります。
そのため病院への通院が必要ですし、近くに漢方薬局がない場合はそもそも漢方薬を手に入れることが困難だったりします。
近くに漢方薬局がない場合や通院時間を確保するのが難しい方には、サプリで緩和するという選択肢もあります。
健康補助食品のサプリなら医薬品ではないので、副作用がほぼありません。
選ぶ際のポイントとしては「PMS症状を緩和する成分」と「ニキビ肌を改善する成分」の両方が含まれているものを選ぶことです。
具体的な成分としては、チェストベリー・γリノレン酸・ピクノジェノールなどです。
身体に負担をかけることなくハーブの力でPMSを予防・緩和し、生理前に繰り返す鼻ニキビを予防・改善できます。