ニキビとヘアケアの関係

頭皮、おでこ、こめかみ、フェイスライン、背中。

この場所のどこかに繰り返しニキビができてしまうなら、それはヘアケアが原因かもしれません。

基本的に、生活習慣の乱れやストレスなどが複雑に絡み合いできてしまうものが大人ニキビです。

特に顎ニキビや背中ニキビは、ストレス過多による男性ホルモンの活性化が主な原因です。

しかし、もしあなたが敏感肌なら、上記に加えて、

  • シャンプーやトリートメントとの相性
  • 洗髪の際のすすぎ不足
  • ヘアスタイリング剤
  • ヘアスタイル

なども見直してみてください。

大人ニキビ肌のシャンプー&トリートメントの選び方

シャンプーとニキビの関係

シャンプーは洗浄成分によって主に2つに分かれます。

  1. 石油系界面活性剤で汚れを落とす「合成シャンプー」
  2. 石鹸で汚れを落とす「石鹸シャンプー」

合成シャンプーの場合

合成シャンプーは、香りや泡立ちも良く低価格。

でも洗浄力が強いので必要な皮脂まで取りすぎてしまい、頭皮のカサつき・フケ・皮脂の過剰分泌の原因になることがあります。

「乾燥」も「皮脂の過剰分泌」もニキビの大きな原因となります。

またクレンジングの選び方ファンデーションの選び方などでもお伝えしてきましたが、石油系界面活性剤は肌への刺激が強いので、できる限り避けた方がいいです。

石鹸シャンプーの場合

石鹸シャンプーは植物由来の石鹸素地が使われており、適度な洗浄力で頭皮の汚れをきちんと落としながら潤いを残して洗い上げるので、頭皮への負担がかかりません。

ただし最初のうちは洗髪時にキシミを感じる場合が多く、慣れるまでは扱いにくいです。

私も初めて使った時は、指すら通らないほどの髪の絡まり具合に焦りました。

しかし泡切れがよく、お湯ですすげば洗浄成分は消え、髪や頭皮に残らないのは魅力的な部分です。

髪のダメージ具合もあるので、いきなり石鹸シャンプーに変更する必要はありません。

まずはオーガニックのものや無添加のものなど、少しでも刺激物が少ないものから取り入れてみてください。

なぜオーガニックシャンプーがおすすめなのか

長い間ヘアケアの世界は化学物質で溢れかえり、まるで化学工場のようでした。

石油由来の泡立ちのよい界面活性剤や、髪をコーティングして手指通りをよくするシリコンなど、従来のシャンプーは安く大量生産するために、名前を挙げきれないほどの薬品を使用してきました。

しかし毛穴が密集している頭皮は、体のほかの部位よりも成分を経皮吸収(皮膚から物質を吸収すること)しやすい場所です。

刺激になる薬品で頭を毎日洗っていると、体内に化学物質が蓄積されていったり、頭皮がどんどん乾燥したりしてしまいます。

もちろんおでこ・こめかみ・フェイスライン・背中など、シャンプーが流れ触れる場所にも化学物質が刺激を与えつつ、蓄積されていきます。

この状況で肌が荒れず、大人ニキビができない方が不思議です。

一方、植物性のアミノ酸系シャンプーは洗浄力が穏やかで、頭皮環境を健やかに保てるのが魅力です。

そして最近ではオーガニックシャンプーも泡立ちが良くなり、機能的になりました。

また天然精油によるアロマ効果も楽しめる商品が増え、バスタイムが癒しタイムにもなります。

なぜオーガニックトリートメントがおすすめなのか

髪は死んだ細胞の集まりなので、どうしようもなく髪がひどく傷んでいるときは、シリコン入りのトリートメントで髪ををコーティングしてあげてもいいかもしれません。

ただし毛穴を詰まらせる原因になるので、頭皮につかないように要注意です。

また傷んだ髪は水分がぬけて内部がスカスカな状態です。

そんな髪をシリコンやポリマーでコーティングしてしまうと、せっかく栄養や潤いを与えて空洞を埋めようとしても、内部まで成分が入っていきません。

その点、オーガニックトリートメントは髪の内部にしっかりと染み込んで、髪の毛を修復していってくれます。

使い続けると髪質がどんどん改善され、ツルンとした、しなやかな美髪に生まれ変わります。

ぜひ、ご自分の髪で実感してみてください。

もちろん一般的なものと比べてオーガニックのヘアケアアイテムは少し値が張りますが、投資する価値はあります。

ヘアケアアイテムを全て変えるのが難しければ、シャンプーだけでもオーガニックなものを取り入れることをおすすめします。

大人ニキビを治すための洗髪方法

大人ニキビと洗髪

洗髪の際、上を向いてすすぐ派ですか?下を向いてすすぐ派ですか?

もしも上を向いてすすいでいる場合、どうしても洗浄力が高いシャンプーやトリートメントが背中に流れていってしまいますよね。

そうすると背中にニキビができやすくなります。

化学的洗剤成分を毎日毎日流される背中。

肌が刺激を受けて荒れてしまうのも想像できますよね。

ぜひ今日から下を向いてすすぐように、すすぎ方を変えてみえください。

そして、おでこやこめかみ部分は洗髪が不十分になりやすいので、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しがないか、お風呂場の鏡を見ながら、しっかりとすすいでください。

正しい洗髪の方法

  1. ブラッシングをし、髪についている汚れを取りやすくする。
  2. まずはシャワーだけでスタイリング剤、皮脂、ほこりなどの汚れをよく洗い流す。
    ※このひと手間で、シャンプーの泡立ちが格段に上がります^^
  3. シャンプーを使い、指の腹でマッサージするように、髪ではなく頭皮を洗う。髪の汚れは泡に包まれるだけで十分に落ちていきます。
  4. しっかりと洗い流す。シャンプーが残っていると、毛穴をふさぎ、雑菌が繁殖してしまいます。これはニキビだけでなく、痒みや抜け毛の原因にもなるので、きちんと流します。

大人ニキビを治すためのヘアスタイル

ニキビとヘアスタイルの関係

ヘアスタイルはオシャレに欠かせないポイントなので、色々と好みがあるかと思います。

でも大人ニキビを治すという点に特化するならば、なるべく髪の毛が顔にかからないようなヘアアレンジができるといいです。

カチューシャ、ヘアバンド、シュシュなど素敵なヘアアクセサリーも色々あるので、上手く取り入れてください。

ショートヘアで顔出しヘアが難しいという場合やおでこを絶対に出したくないという場合は、ぜひ家にいる時だけでもヘアバンドなどで顔を毛先から守ってあげてください。

大人ニキビ肌にはオーガニックヘアワックスがおすすめ

実は、髪の汚れの80%はお湯だけの洗髪で落とせるんです。

では、なぜシャンプーを使うのか。

それは強いスタイリング剤を落とすためです。

もちろん頭皮の余分な皮脂や毛穴つまりを取りのぞくことも目的としていますが、お湯ではなかなか落とせないものとしてスタイリング剤があります

スタイリング剤をつけると、知らず知らず頭皮についてしまうこともありますし、ヘアスタイルによっては頬や顎に触れることも。

こうすると頬や顎にもニキビができやすくなってしまいます。

私もこのことを知ってから、オーガニックのヘアワックスに変えています。

オーガニックヘアワックス

私が使っているオーガニックヘアワックス「ローズドマラケシュ」はローズ精油入りなので、香りも華やかで幸せな気持ちになります。

嬉しいことに、オーガニックのものはミツロウを主な素材としていることが多く、髪だけでなく、体にも使えるものが多いので便利なんです。

実際、私は髪の毛を整えた後、手に残ったワックスを洗い流さずに、そのままハンドケアとして手に塗って使っています。

髪のスタイリング剤に含まれているポリマーやシリコンが敏感肌に触れると、肌荒れや痒みを引き起こしたりします。

おでこに繰り返しニキビができる場合は、今使っているスタイリング剤が原因かもしれません。

肌に優しく、香りも楽しめ、ボディーケアにも使えるオーガニックのヘアワックス。

よかったらあなたも試してみてください。